おはようございます!
昨日は沖縄市民小劇場あしびなー20周年記念事業として「沖縄と平和を考えるドキュメンタリー上映会」1日目でした!
シアタードーナツ宮島さんが「県民全員が見たら世界が変わるかも?」という2作をセレクションしてくれた本イベント。その2本が、「コスタリカの奇跡」と「カタブイ-沖縄に生きる-」でした。ありがとうございます!
宣伝広報費用のないなかではありましたが、「なかなか近くで映画がやってないから助かる」と多くの人が見にきてくれました!
特に、ダニエル・ロペス監督の登壇のある英語字幕の回のQ&Aでは、矢継ぎばやに質問が飛び出して来ました。
(最初は「質問がでないかもしれない」と思い、2〜3質問を用意していたのですが・・・杞憂でした!)
ダニエルさんが今取り組んでいる7月21・22日にガラマンホールで開催されるドイツとの文化交流事業「ライン川音の絵本」に関してのドキュメンタリー撮影で見えてくる海外の芸術家と沖縄の人たちとのコラボレーションの面白さで盛り上がったり、あっという間の20分でした。(リンクはFacebookのイベントページに飛びます)
個人的には、Q&Aが終わった後に声をかけてくれたスペイン系の外国人女性の一言が嬉しかったです。
「この映画を見て、急にホームシックになった。」
沖縄の営みを通じて、誰もが自分の故郷を思い出してほしい。
英語字幕上映を通じて、その思いが通じた瞬間でした。
本日7月8日も13:00から日本語字幕の上映をしています!
ぜひ「コスタリカの奇跡」とご一緒にどうぞ!
プロデューサー宮平貴子
メモをもとに、主な質問を簡単ではありますが、まとめました。
ただし映画を見てからの方がいいと判断したものは掲載しておりません。ご了承ください。
ダニエルさんへのQ&A
Q1.監督ご自身が好きなシーンがあるか?
A.自分自身映画の撮影中は予期していなかったラスト部分かもしれません。(以下一部分略)
Q2.今取り組んでいるものについて教えてください。
A.カタブイは範囲を広く取り上げたので今度は小さなロケーションでじっくり撮ることに挑戦している。その前に、ドイツとの共同プロジェクト(上記リンク参照)のドキュメンタリー撮影をしている。これも海外の才能と沖縄の人たちのコラボレーションでありとても独特のオリジナルなものができている。面白い。
Q3.カタブイというタイトルについて どういう意味か?またなぜそれにしたか?
*ちなみに語学が達者なダニエル監督はうちなぁぐちも理解が可能です。
Aもともと、消えゆく言語とされている沖縄の言葉を使いたかった。その中でいくつか浮かんだが、ある時「カタブイ」という言葉が降りてきた。数センチ先で雨が降る。光と影、陰と陽、というコントラストが沖縄を表していると思った。
Q4.日本以外で上映されましたか?その時どのような反応だったか。
Aスイス、台湾、ドイツ、フランスで上映されました。台湾は沖縄と様々な共通点があり共感する人が多かった。ヨーロッパでは、まだ「死」を映像で見たり人前で語ること自体がタブーという感覚があり(映画で描かれている部分について)「会場では質問できなかったんだけど・・・」と、個別に質問する人もいた。
A(宮平より)この映画は沖縄でオールロケ、スイスでプロデューサーと監督がともに素材を見て編集をしたが、宗教については特に興味を持っていただいたようだ。
Q5.この映画を撮影する前とあとで心境の変化があったか?
A.あった。最初この映画を撮るときは、沖縄らしさが失われていく、という焦りがあった。でも、沖縄の人は先祖を象徴する仏壇を大事にし、無意識かもしれないが受け継いでいる。伝統文化の面では沖縄の子どもたちはたくさん触れる機会があると思う。例えば天久新都心は見た目は沖縄じゃないみたいだが、毎年エイサーをやり、旗頭がある。そこでも伝統がいきづいている。ぜひ大事にしてほしいと思う。
今日はありがとうございました。